中央大学卒業生をよろしくお願いいたします

中央大学は31日、4月から新社会人となる同大の卒業生を応援するため、社会に向けて「中央大学卒業生をよろしくお願いいたします」と後押しする広告を、新聞と地下鉄の車内に掲載した。
同大は「学んだことに自信をもって、社会に羽ばたいてほしい」としている。

大学が卒業生へ向けて「卒業おめでとう」と祝辞を贈る広告は少なくないが、大学が社会に向かって「どうぞよろしく」と頭を下げる広告は全国的にも珍しい。

広告は「中央大学教職員一同」の名義で出され、今年度の卒業生について「大学のアイデンティティである『行動する知性。』をそれぞれが備え、実社会が求める人材に育ちました」と太鼓判。
「私たちが自信をもって送り出します」と結んでいる。

同大によると、同大OBの就職先企業に働きぶりなどを聞いたところ、「まじめで着実に成果を上げる」といった回答があった。
同大広報室長の村上毅さんは「まじめさという中大生の強みを生かし、社会の変化に呼応する力を持って、新社会人として頑張ってほしい」とし、卒業生には「広告を見て『うふっ』と笑えてもらえたら」と述べた。

広告は3月31日付の産経新聞(東京本社版)のほか、沿線に同大のキャンパスが集中し、通勤客の多い東京メトロ丸ノ内線の車内に掲載されている。

1日から丸ノ内線沿いの企業で働く同大文学部4年の女子学生(22)は「4年間勉強したことには自信をもっている。
自分たち卒業生のことを気遣ってくれて、うれしいし、励みになる。
新社会人として、大学で身につけた『学ぶ心』を忘れず、仕事に精進したい」と意気込んだ。

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